第52回一橋祭 装飾企画展示「一橋祭の季節(とき)」
昨年は「木の葉とガラス」というテーマで世界のブナの葉をメインに拙作のガラス作品をオンラインで展示させて頂きました。
今年は一橋祭の季節である「秋」と「黄葉・紅葉」をテーマに、一橋大学構内や国立市の景色をガラスの豆皿に映し出す作品にチャレンジしました。
豆皿は直径9cm前後の小さなものですが、一橋大学の主な建築物や旧国立駅舎と黄葉・紅葉を組み合わせて、ガラスの厚みや豆皿の反りを活用した「半立体的な絵画風」に仕立ててみました。(ひいき目にみても3Dとは言い難く、2.5D程度かそれ以下かと。)
写真では立体感が伝えにくいのですが、今年は一橋祭の期間中(11/19~21)に旧国立駅舎の展示スペースの一角に各種豆皿と丸皿やぐい吞みなどをリアル展示させて頂きますのでこちらも覧頂ければ幸いです。
最初はやはり国立市の玄関口ともいえる旧国立駅舎と大学通りの黄葉(イチョウ)の豆皿からご覧頂きます。
最初の試作品は次のように旧駅舎の屋根の角度が緩くなってしまったこともあり、桜の落葉後の雰囲気を加えて上記を作り直しました。(なお、現在高架になった国立駅や近隣のマンション等は勝手に割愛していますのでご容赦ください。)
これだけではちょっと寂しいので、春の桜、夏の新緑、そして冬は大学通りのイルミネーションをイメージした豆皿も作ってみました。イルミネーションは満足できるものがなかなか出来なかったので、また機会があれば再チャレンジしたいと思います。
上記の豆皿には夜空に11月のこぐま座(含、北極星)を入れてみました。次のように明りに透かしてみないと分かりません... \(_ _)))
次は、一橋大学の建築物と黄葉・紅葉のコラボです。
イチョウやモミジ、松などの植栽の位置はできるだけ忠実に再現したつもりですが、一部調整していますのでご容赦ください。また、建物の多くは石膏型に陶芸の上絵付け絵具で着色したので、多少色落ちや色抜けが生じてますがこちらもご容赦ください... \(_ _)))
先ずは西キャンパス正門から。
ちょっと分かりにくいのですが、門の左側の「一橋祭まであと〇〇日」の立て看も入っています。
こちらは兼松講堂(のつもり)です。
「附属図書館と中央庭園」は、図書館を1階まで細かく再現したのですが松や植栽で隠れてしまったのが残念です。(😢/涙)
西本館は正面のイチョウも入れたものと2つ制作してみました。
附属図書館と兼松講堂のツーショットは遠近感と大きさのバランスが今一つで、反省しきりです。... \(_ _))))))
こちらはちょっと分かりにくいかも知れませんが、「旧門衛所」です。
今は使われてなくて、樹木におおわれているのであまり目立ちませんが趣のある建物です。
屋根の上に百葉箱があるのはあまり知られてないかもしれません。
「夕暮れ」をイメージして、明りの灯った附属図書館と西本館を制作してみました。
新たな手法にトライしたのですが、ベルナール・ビュッフェのリトグラフのようなちょっと面白い感じになったのではと思います。
さて次は東キャンパスに移ります。
東本館は黄葉との組合せは難しかったので、正面右側のモミジと組み合わせてみました。
最後は東2号館です。建物両翼にイチョウ、正面の壁面に時計もあって絵になります。今回モチーフにした建物の中では一番新しく、平成9年に建てられました。
色ガラスを使って絵画風に仕上げることも考えたのですが、今回は「建物」の直線や曲線を崩れないように明確に描くことと立体的な表現のために石膏型を使いました。
新たな手法にチャレンジするのは失敗も多く、骨も折れるのですが楽しく制作することができました。
なお、細々とではありますが小さな自宅工房でガラス工芸教室を行っておりますのでご興味ある方はお気軽にご連絡ください。
ご覧頂き本当にありがとうございました。
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